MOONLESS HIGHWAY

街灯の間隔がまばらになってきていた。木々の影の間を抜けるにつれ、闇の中に引き込まれていく錯覚がシートをつつんでいく。霧雨を切る感触だけがロードノイズに静かなうなりとなって重なっていく。。

やがて、ゆるやかな下り坂が小さな市街のあかりに向かい直線的にのびはじめた。。フロントウインドウにまとった微細な粒子に光が散って、ハレーションが広がり始めていた。。。

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